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2023.11.25酒蔵コラム

秋冬限定︕石川酒造の「新酒」をご紹介︕

新酒って?日本酒には季節ごとの楽しみがあるのです!
 
そもそも新酒とは、できたての日本酒のこと!搾りたてならではの新鮮な味わいを楽しむことができます。
日本酒は、季節ごとに旬の味わいがあり、楽しみ方や美味しさも異なるんですよ。
夏はほどよく旨味ののった生酒をキリッと冷やして、またはロックにして涼を感じたり。
秋はまろやかに熟成した秋の季語にもなっているひやおろしや秋上がりがお店に並び、熟成酒だからこそ秋の味覚を盛り立てたり。

では、新酒はどの季節に出荷され、どんな味わいのものが多いのでしょうか。
そこで今回は、新酒の特徴からおすすめの飲み方などを幅広くご紹介します!
これを読み終わるころには飲み屋さんで新酒を語れるくらいのプロになっているかも!?
よければ最後までお付き合いください。 

新酒はいつ頃飲めるもの?

日本酒を好きになると、晩秋の頃から冬にかけて「新酒」という言葉をよく耳にするようになっていると思います。
新酒とはその名のとおり、新しく搾り出来上がったお酒のこと。(ここで言うのは日本酒です。)蔵で貯蔵・熟成せずに搾った後、すぐに出荷される日本酒です。

マニアックな話になりますが、その年の生産の見込みを国へ申告するために、清酒、しょうちゅう乙類、みりん、果実酒の業界には酒造年度(BY)という年度の区切りが決まっています。
7月1日から翌年6月30日を1年としており、表記の仕方は「製造年度 BY」となっていて、例えば2022年1月に造られた場合は「2021BY」(令和表記だと「3BY」)と表記されるのです。
ということは、その年の酒造年度が始まって、最初に出来上がった日本酒が新酒と呼ばれる訳ですね。

しかし、それだけとも言えないのが日本酒の難しいところ!
石川酒造でも、その年はじめて出す新酒は「あらばしり」ですが、寒くなって本格的に大吟醸の仕込みが始まってから、純米大吟醸の新酒として「ささにごり」を発売したりということも。
一般的には12月から3月にかけて出荷されることが多いのが日本酒の新酒です。

新酒の特徴は?

新酒は出来たてをすぐに出荷するため、フレッシュで瑞々しい味わいが特徴です。
すこし荒々しい部分もあるのが新酒の楽しみかもしれません。
レギュラー商品ならば、ほどよく蔵で熟成させて(落ち着かせて)バランスが整った頃に出荷するものを、火入れを行わずに生のまま出荷されることが多いです。
中小の蔵では、その年ごとで温度や湿度・お米の状態も変化するため、新酒の仕上がりが実は毎年違うんです。「今年の味は○○だなぁ!」と勝手に評価したりするのも、新酒の面白さのひとつです。

新酒のおすすめの飲み方ってある?

生酒として出荷されることが多い新酒。
生であるならば活き活きとしたフレッシュな味わいなので、冷や~常温で嗜むのが良いかもしれません。瑞々しい香りが口から鼻にかけて広がるのをたっぷり堪能していただけると思います。 
新酒にはどんなお料理を合わせたら?という疑問もよく耳にします。ですが、各蔵で出す新酒の味わいはそれぞれ全く違うもの。
とりあえず、王道の刺身や天ぷら、板わさなどとは間違いなくいけそうですが、日本酒って、出荷される時期が旬の食材、そのお酒を醸造した土地のお料理と相性が良いことが多いです。これはどのお酒でも言えることで、料理に迷った時は旬の食材と合わせてみては?


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<石川酒造の新酒>
今しか飲めない2種の生酒と、満を持して年明けに登場する純米大吟醸の新酒をご紹介!


毎年10月中旬から下旬に無濾過無調整で出荷する、人気の新酒がこちら!

「多満自慢」
<純米生酒 あらばしり>
仕込みが始まり、一番最初にお披露目するお酒。
清酒をしぼる際の、最初に走り出る部分を「あらばしり」といいます。新酒ならではの若々しい味わいと、フルーティーな香りが特徴的。食べて美味しい食用米で造る、お米の旨味をたっぷり引き出した豊かな風味をお楽しみください。
ナスを使ったお料理や、白身魚のお刺身、秋刀魚の蒲焼きなどに合いそうです。  
720ml 1,485円(税込) / 1,800ml 2,860円(税込)
お買い物あらばしりオンラインショップ

<さらさらにごり 生酒>
10月にビン詰めした分だけを少量限定販売する人気のにごり酒。 加熱処理・加水処理を行っていないフレッシュさと、にごりならではのお米の濃厚なまろやかさ。
醪(もろみ)が発酵するしゅわしゅわ感をとじ込めた、名前どおりのさらさらとにごったお酒です。
鶏肉料理や、きのこのクリームシチュー、海老グラタンなどのホワイトソース系、中華などにも合いそうです。
720ml 1,485円(税込)
お買い物さらさらにごりオンラインショップ
 

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寒い時期、本格的に酒造りが始まり出来上がる純米大吟醸の希少な搾りたて生酒!

「多満自慢」
<純米大吟醸生原酒 ささにごり「慶」>

あらばしりに比べると綺麗でするりと飲める、まるで笹の葉にふわりと雪が舞い落ちたような霞にごりの純米大吟醸の生酒です。
瑞々しい香りと豊かなお米の旨みが口内に広がります。酸味の残る余韻が爽やか。
白身や貝のお刺身、カルパッチョ、ちらし寿司、西京焼きなどと合わせてみては?
720ml 1,705円(税込)
お買い物ささにごりオンラインショップ
 



~まとめ~

今回は新酒のススメでした。
新酒の特徴や、楽しみ方などを知って、「新酒って楽しい!飲んでみたい!」と感じていただけたら幸いです。
主に秋・冬に出荷される新酒。石川酒造の多満自慢はもちろんですが、いろいろな蔵の新酒を飲み比べて、どこの蔵の新酒が好みに合うかを探したりなど、どんどん新酒を楽しんで、楽しい秋・冬の日本酒ライフを満喫してくださいね!

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